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誰にでも申し込むことが出来るお墓

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誰にでも申し込むことが出来るお墓ブログ:2015/4/08


男の子はお弁当を持って
幼稚園へ通っていた。

最後の弁当を持たせた日。
男の子が持ち帰った空の弁当箱を開けると、
一枚の絵手紙が入っていた。

「ありがとう おいしかったよ」

先生が書いてくれた弁当の絵に塗り絵してあり、
横に覚えたてのひらがなが並んでいた…

思いがけないプレゼントに、
ミーは「えーっ」と言ったきり言葉に詰まり、
泣いてしまった。

ただただ嬉しかった。
いつも見られるように写真たてに入れて、
台所に飾った。

ただ、見る度に、
温かな気持とは別の感情を
ミーは思い出していた。

ミーが高校三年生だった、卒業間近のお弁当の時間…
幼稚園から高校まで、
ずっと食べてきた仲間の弁当もこの日が最後だった。

包みを開けると、
弁当箱の上に一枚の便せんが置かれていた。
「十八年間お弁当を作らせてもらってありがとう 母より」

涙があふれてきてしまった。
母に「さよなら」と言われたようだった。

卒業後は短大に進むために、
家を離れることが決まっていたからだった。

瞬きすれば落ちてきそうな涙を、
仲間に気づかれないよう必死に目を開けて、
最後の弁当を食べた。
たまらなく寂しかった。

家に帰ってから仲間に弁当箱を渡した。
「もうー、泣きそうになったよ、なんであんなこと書いたの?」
と言うミーに、母は、
「本当にそう思ったから…」
とだけ言った。

「ミーこそありがとう」
そう言うのが本当なのは分かっていたけれど、言えなかった。
ミーまで「さよなら」と言っているようで嫌だった。

今から思うと、
感謝の気持ちも優しさのかけらもない言葉を
なげかけてしまったと思う。

母の言葉の意味は、
ミーには分からなかったけれど、
それ以上深く母に気持ちを聞くことはしなかった。

今になって
「母に悪かった」と思っている。
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